白洲正子のきもの展

白洲正子のきものと小物

12月27日からスタートした「白洲正子ときもの」展
松屋銀座8Fで開催中の特別展初日に行ってきました。

 

実は白洲正子という方のお名前は知っていましたが
お人柄やご趣味のきもの、好みの美術品など詳しくは知りませんでした。

知らない時のイメージでは、質が良いのはもちろんですが
もっと派手なもの、ぱっと見ただけで豪華とわかるものを好まれている方だと思い込んでいました。

 

でも違ったんですね。

白洲さんのお持ちだったきものは
本当に質が良くて、心のこもった技術の結晶で。

全然華美ではなく派手でもないけれど
いくら見ていても飽きないものばかりでした。

 

 

 

 




帯締めの流行を作った張本人

展示で驚いたのは
現代の帯締めや羽織紐の流行を作ったのが白洲正子という人だったということです。

 

それまでは丸ぐけ(細長い布を筒状にして綿を詰めた紐)が中心だったそうですが
組紐職人が組んだ平組や丸組の紐を、帯締めにしてはどうかと閃いた
という話がありました。

刀の下げ緒などに使われていた日本の伝統工芸品である組紐に新しい役割を与えた人
ということになるのでしょうか。

 

著書で 帯は細い方が良い ということも書いているし
(江戸時代に流行った太い帯、丸帯に対して)
現代着物のいわゆる「美しい形」を作ったオピニオンリーダーだったと理解しました。

 

幼少の頃から能を好んで50歳になるまで続けられた方でもありますが
かといってルールにぎちぎちに縛られている訳ではなさそうです。

 

展示されているきものは
紬、小紋、縞などが多かったのですが
中には「これは今で言うところの付下げ?留袖?それとも単なる紬?」
と、一瞬悩んでしまうものもありました。


でもきっと、そういう括りはないのだろうとすぐに思い直しました。

 

きもののルールやしきたりに縛られない、
かといって羽目をはずさない、
おしゃれであり、ふだん着のようにも見えるきもの

 

これが、白洲正子という人が好んだ着物なのかもしれません。

 

将来、こんな風に紬を「着こなす」人になりたい
少し気が早いですが、心の掛け軸に書き初めした日となりました。





公開は2017年1月16日まで

展示物にはきものだけではなく
白洲正子が使っていた机やバッグ、
ご友人とのやりとりの書簡など
生活していた様子が思い浮かべられるものが展示されています。

 

さらに鎌倉時代や室町時代の物も
本当に何気なく置いてあって驚きました。


お近くの方はぜひ、本当に良い物を見てきてくださいね(o^-^o)

 

 

特別展 白洲正子ときもの
松屋銀座 8F イベントスクエア
会期:2016年12月27日(火)~2017年1月16日(月)
入場料:一般1,000円、高大生700円、中学生500円、小学生300円

 

 

 

 


 


2016年12月28日